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「本」と「映画」その世界

2018.9.12

中澤 佑

いきなり本ではなく映画の話で恐縮ですが、、、

 

観てきました。

今、話題の映画『カメラを止めるな!』

https://kametome.net/index.html

 

いやぁ、ものすごく面白かった!

すこしでも内容を話すと即ネタバレなので、詳しく説明できないのですが、最初はただの低予算ゾンビ映画と思いきや、ストーリーが進むにつれ、秀逸な脚本にこちらの思惑は弄ばれ、後半は爆笑に次ぐ爆笑。そしてラストはなぜかあたたかい涙が・・。

無名の俳優、スタッフがたった300万円で製作した自主映画が、今や興行収入15億円を超える大ヒット。

まさにジャパニーズドリームを成し遂げたこの作品の何が夢があるかというと、その作品自体のサクセスストーリーがそのまま映画の内容にもシンクロしてしまっているということ。

この映画ひとことで言うと「チームワーク」の映画なんです。

理想と現実の乖離に苦しむ主人公。

一癖も二癖も難ある人たちとの共同作業に始めは苦労しながらも、知恵と勇気と情熱でどうにかこうにか乗り越えていく姿。

ラストに立ちふさがる最大の障壁に、一度は諦めそうになりながらも文字通りみんなの力をあわせて立ち向かうクライマックスと大団円。

今、仲間と共にあたらしい何かを成し遂げようとしているすべての人に勇気を与える素晴らしい作品です。

面白そうだなと少しでも思った方はぜひ、映画館へ!!

 

ということで、本と全く関係ない話を長々してしまいましたが、「本」と「映画」。

このふたつはとても親和性が高いと思っています。

小説が原作の映画化作品なんて星の数ほどありますし、POPEYEのようないろいろな雑誌でも本と映画の特集という風にひとくくりにされることも多い。

本と映画、どちらも大好きという人かなりたくさんいるように思います。

 

ここからは、本、本棚、本屋などが印象的に登場する映画や、その逆に映画にまつわる本をいくつか紹介したいと思います。

 

華氏451度

著者 レイ・ブラッドベリ

早川書房 ISBN 9784150119553

極度に思想管理体制が徹底された近未来。書物を禁じられた社会を描くあまりにも有名なSF小説です。フランソワ・トリュフォーによって映画化された『華氏451』も傑作です。華氏451とは紙が燃え始める温度のこと。映画では様々な本が燃やされます。クノーの『地下鉄のザジ』、ナボコフの『ロリータ』、『チャップリン自伝』、『ダリ画集』。そんな粛清を逃れた地下組織「本の人々」が後世に本を残すため行っていたこととは・・。

 

村上龍映画小説集

著者 村上龍

講談社 ISBN 9784062637633

デビュー作『限りなく透明に近いブルー』と主人公を同じにする著者の自伝的要素の強い連作短編小説集。それぞれの短編がフェリーニの『甘い生活』などの映画をモチーフにしていて、無気力な若者たちの群像劇が描かれます。映画のセレクトが著者らしく玄人好みで、リンチの『ブルー・ベルベット』やコッポラの『地獄の黙示録』やアンガー『スコピオ・ライジング』、スコセッシ『レイジング・ブル』、アルトマン『ロンググッドバイ』など渋い。それぞれの映画を観た後、そのタイトルの短編を読んでみるというのも本と映画の面白い楽しみ方になります。

 

インターステラー

監督 クリストファー・ノーラン

主演 マシュー・マコノヒー

かなり高密度な情報量のSF映画で一回観ただけじゃなかなか全部理解できません。ただ後半、映像が圧倒的でそれだけでも観る価値有ります。時代は地球規模の資源減少により人類滅亡の危機が迫る近未来。外宇宙に希望を見出そうと銀河の彼方を目指すというのが大まかなストーリーなのですが、いろいろあってブラックホールに突入した先に待っていたのは、無限に続く本棚の裏側!!実は宇宙と自分の家の本棚がつながっていた!という奇想とそのビジュアルがすごいです。

 

ベルリン・天使の詩

監督 ヴィム・ヴェンダース

主演 ブルーノ・ガンツ

ベルリンの街を見下ろす天使たち。長い歴史の中、地上の人々の心の声を聴き、寄り添い、ずっとただ見守り続けけてきた。ある日、天使ダミエルはサーカスのブランコ乗りの少女に恋をする。そして命に限りある人間になろうと地上に降り立つ。

アンリ・アルカンのモノクロームの映像が非常に美しい映画です。この作品は明確な脚本がなく、人々の内なる声が詩のように全編に流れます。天使たちは街のあらゆるところにいるのですが、彼らが多く集まる場所がベルリン国立図書館。静かに本読む人々と、その傍らでやはり静かにじっと耳を傾ける天使たち。図書館の建築の素晴らしさも相まって奇跡のように美しいシーンとなっています。

 

ノッティングヒルの恋人

監督 ロジャー・ミッシェル

主演 ヒュー・グラント ジュリア・ロバーツ

冴えない書店主とハリウッド女優が恋仲に!?王道ラブコメ映画です。当然書店が何度も登場します。公開から20年近くたつのに根強い人気の作品でロケ地の書店はいまや観光スポットとなっています。『恋人たちの予感』(メグ・ライアン、ビリー・クリスタル)『恋におちて』(ロバート・デ・ニーロ、メリル・ストリープ)、『パリの恋人』(オードリー・ヘップバーン、フレッド・アステア)、『ビフォア・サンセット』(イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー)など欧米ラブコメの男女の出会いはどうも本屋でおこることが多いようです。あの日本の書物とはまったく違うどこか軽薄でかっこいいペーパーバックも小道具としてたびたび活躍。なんかおしゃれですね。

 

 

いかがでしょうか?

他にも、ショーン・コネリーの頃の『007シリーズ』には本棚の裏に隠された秘密の扉がなぜかたびたび出てきますし、ウェス・アンダーソンの映画には必ずといっていいほど印象的な本棚が出てきます。映画も小説も有名な『薔薇の名前』(ウンベルト・エーコ)の殺人の舞台は修道院の図書館で、凶器は・・。

 

というように、ここに紹介したのはほんの一部で、「本」と「映画」にまつわる作品は本当にたくさんあります。

 

お気に入りの1冊または1本を見つけて、これから深まる秋の夜長のお供にいかがでしょうか?

 

 

 

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