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「箱根本箱」日々と本。1206

2018.12.6

染谷 拓郎

一分に一度ワイパーを動かすくらいの、こまかい雨が静かに降っている。小田原駅でレンタカーを借りて箱根本箱に向かう。ここ最近、開業前よりある意味では忙しく、頭がうまく働かない。何をBGMにすればいいかすら、それを考えるのもおっくうだ。

そうか、こんな時はビートルズだ、と「アビイ・ロード」を選ぶ。一曲目のカム・トゥギャザーから一気に引き込まれる。大音量で林道を走っていると、だいぶ気分も落ち着いてくる。このアルバムは何と言っても後半のメドレーが魅力的で、とりわけゴールデン・スランバーからキャリー・ザット・ウェイトの流れがすさまじい。箱根本箱の駐車場についても、エンジンを切らずに数分音楽を聴く。

12月に入り、前回の来箱(っていうのかな?)から半月ほど時間が空いたが、やはり現地に流れる空気はとても清々しい。スタッフの皆さんも元気だ。4メートルほどのクリスマスツリーは圧巻だけど、とてもかわいい。

ようしと、腕まくりして本棚の整理からスタートする。いたるところで、季節感やクリスマスを意識するような本を選んでいく。

バベットの晩餐会は、厳しい村で起こる一夜の奇跡を描いた小説だ。映画化もされていて、初めてこの映画を見たとき、その美しさにため息がでた。何度も思い出したくなる素敵な映画だった。

そして冬と言えば中谷宇吉郎だろう。雪をつくった人。金沢にある中谷宇吉郎記念館に行ったのは去年のことだ。彼の人生の軌跡をみていて、その努力と好奇心の強さに驚いた。この本は冬に読みたい。

そんなこんなと、本棚全体を2時間ほどかけて手を入れ、その後窪田さんと打ち合わせ。ふと、今年3月の写真を一緒に眺めていたら、もう何年も前のことみたいですね、なんて笑いあってしまった。まだ、開業して4ヶ月しか経ってないのに。

(こんな感じ)

来年の企画もどんどん出てきている。この先も、少しずつじわじわと変わっていき、何度訪れても飽きないラインナップにしていきたい。

さて、ひとつ宣伝します。12月11日、虎ノ門にてイベントを行います。

チケット、まだまだ手に入るみたいなので、もしご興味ある方はいらしてください!

来週はYOURS BOOK STOREが手掛ける文喫六本木が11日、文禄堂早稲田店が14日と、立て続けにオープンします。せわしない年末だけど、一気に駆け抜けよう。

と、これを書いていて、気が付いた。朝感じていたもやもやとした気持ちは、箱根本箱で仕事を終えたらすうっと取れている。すごい効果だ、もっと通おう。

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