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「箱根本箱」開業日誌0213

2018.2.13

染谷 拓郎

フィンセント・ファン・ゴッホと弟のテオのことをここ2,3日よく考えている。

「ゴッホ最後の手紙」http://www.gogh-movie.jp/という映画を見て(素晴らしかった。びっくりした。)、その翌日にたまたま入った美術館の常設展で彼の絵画を見て、その作品の持つパワーをガツンと感じたことがきっかけ。

フィンセントは生前その才能を認められることはなかったが(絵は一枚しか売れなかった)、
絵に対する情熱を絶やさずひたすら描きつづけた。弟のテオは、そんな彼の才能を信じ、献身的に支え続けた。

フィンセントは、テオの経済的な援助がなければ絵を描き続けることができなかったし、テオは、フィンセントを支えることが人生の大切な要素になっていた。(テオはフィンセントの死後、半年後に後を追うように亡くなった)

その二人の人生を考えていて、ふと、自分の中にフィンセントとテオの二人を住まわせなければいけないと感じた。

対象に向かって、狂気すら携えて前に進む力や勇気を持つことを「フィンセント」と呼び、
その力を最大限発揮できるよう経済的・精神的にサポートすることを「テオ」とする。
使いかたは、「このプロジェクトにはテオが足りない」とか、「フィンセントが少ないから、色気がない」とか、そんな風に。

思えば、今までの仕事やプライベートでも、フィンセントとテオのバランスがうまく取れていると、それはいい結果をもたらしてきたような気がする。

箱根本箱ではどうだろう。たくさんの人が関わり、みなそれぞれの立場で仕事をしていて、フィンセント的な人もいれば、テオ的な人もいる。僕は、自分の中にどちらの要素もあると感じていて、立場や場面に合わせてそのグラデーションを変えている。

今日は、資金繰りや投資予算の詳細について話を詰めたり(テオだ)、多数ある申請書類を整理したり(これもテオ)、スタッフ用住居の不動産取得の手配を進めた(かなりテオ)。
夕方に会社を出て、ある印刷会社の元を訪ねた。箱根本箱オリジナルのグッズを開発するため、様々な話を聞き、いろんなことを思いついた(これはフィンセント)。

結局、フィンセントとテオは社会に認められないまま人生を終えてしまった。
でも今、世界中から名声や評価を得ていることを知ったら、二人はどう思うだろう。

箱根本箱はあと半年もせずに、たくさんの人の目に触れることになるが、その時、僕たちはどんなことを感じるだろう。

フィンセントとテオのことを考えていて、そんなことを思った。
さ、明日も地味なテオ仕事、みんなでがんばります。

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