CONTACT FORM


FOLLOW US


「箱根本箱」開業日誌0320

2018.3.20

染谷 拓郎

午後にBOOK企画を進めるためじいっとPCを睨んでいたが、どうも進まない。
ようしこんな時はと、御茶ノ水から霞ヶ関。行先は日比谷図書館だ。

誰しも「困った時の○○」というのがあると思うが、僕は本のことで困るとまず日比谷図書館に行く。蔵書もたっぷりあるし、カフェは常に空いていて、今日も仕事がはかどった。「困った時の日比谷図書館」である。

さて、今日は箱根の話ではなく、図書館で改めて思ったことがあり生煮えのまま書いてみる。

テーマは「読書の楽しさ」について。うまく整理できればいいんだけどあまり自信はない。

本を一冊読むと、その本の評価や感想というひとつの軸が生まれる。
つぎに、Aを読んで、BやC、はたまたXを読む。そうすると、「あれ?これAと繋がったな」と思う瞬間がある。そこからが面白い。

一冊の本は点だ。そして次々に読んでいくと点と点がつながってくる。
こうした、人それぞれの「つなげかた」が、興味や好奇心、知恵や経験と呼ばれるものになっていく。(「本棚をみるとその人が分かる」っていうのもそれですね)

そして、点と点をつなげるためには、やはりある程度の量を読みこみ、自分のなかに「タメ」をつくったほうがいいのかもしれない。そこに至るまでには個人差があり、100冊の人もいれば、1000冊の人もいるだろう。

となると、リアル書店の良いところと言われる「偶然の出会い」は、「点と点がつながったことのある人」向けの売り文句になってしまっていないだろうか?点と点がうまくつながっていないと、「偶然の出会い」は少なくなってしまうのか?(もちろん書店側はその「つなぎ」をうまく演出するのが醍醐味だと思う)

 

スティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学の卒業式で行った名スピーチの3つのテーマのひとつに「点と点をつなぐ」がある。(あとの2つは「愛と敗北」「死」だ。)

大学を中退したジョブズは、好きな授業だけを受け、その中でもカリグラフィを熱心に勉強していた。その10年後、マッキントッシュの設計にあたり、カリグラフィの知識を詰め込むことで、たくさんのフォントの開発に成功。カリグラフィとPCの設計という点と点をつなぎ、ジョブズはマッキントッシュをつくったのだ。

 

努力と手間の先につながる点と点。

「簡単でインスタントに」という風潮のなかでも、「学ぶこと」や「手間をかける」ことに魅力を感じる人がたくさんいる。ギターはFコードを弾けないとどうにもつまらないし、麻雀は役を覚えないと何も面白くない。

本がとても好きな人と話すと、なんとなく違和感というかドギマギしてしまっていたのだが、その正体が少し見えた。僕は、点そのものの話ではなく、点と点をつなぐものやそのつなげかたに興味があるのだ。

だから、これからつくっていく場所や企画は、「点と点をつなぐ」という観点をもっと意識してみよう。ここまで考えて、「ああそうだったのか」とひとり腑に落ちたのだけど、みんな、こんなことはとっくにわかっているのかもしれない。

ああ、文章が下手ですいません、このニュアンスがうまく伝わればいいんだけど。。。

(写真は日比谷公園の桜。五分咲きくらいでした)

最新の投稿

日本出版販売株式会社

〒101-8710

東京都千代田区神田駿河台4丁目3番地

お問い合わせ