CONTACT FORM


FOLLOW US


「箱根本箱」開業日誌0322

2018.3.22

染谷 拓郎

不機嫌のままでいるのはとても簡単だ。

満員電車、減りの早い充電、溜まる古新聞。治らない花粉症、絡まるイヤホンコード、かかとの削れたブーツ。いわれもない中傷、仲違いした人、単純な寝不足。エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ。

眉を8時20分の角度にしていても誰も助けてくれない。上機嫌でいることは仕事をする上で最低限のマナーだ。

今日は長丁場だった。午前中は社内ワーク、午後はプロモーションの打合せと全体打合せ会。

なんとなく体調が良くない、このままだと一日乗り切れなさそうだ。午後2時過ぎ、ふと考えた。上機嫌になる早道は空気の清らかな所に身を置くことで、一番は黒磯のショーゾーに行くことだが、さすがに今から黒磯は無理だ。

お、待てよ、プロモーションの打合せは原宿だ。少し早めに出て表参道のショーゾーに立ち寄ることにした。

青山のハイエンドなお店が立ち並ぶ中、ぽつねんと現れる山小屋。僕はここのコーヒーと、淹れてくれるスタッフのファンだ。ここに来るといつも元気をもらえる。

コーヒーを受け取り、ひとくち飲む。自然にふうと息が漏れる。お腹の下の方が温かくなる。おいしい。

カウンターの下に、小さな本棚を見つけた。すべて100円。ミランダ・ジュライ「いちばんここに似合う人」と、リチャード・バック「かもめのジョナサン」を手にとり、代わりに100円玉を2枚ガラスのコップに入れた。

コーヒーと本と深呼吸。たった20分ですっかり生き返る。単純だ。
うん、このあとしっかり働くならこれくらいはいいよねと、自分に言い聞かして原宿に向かう。

その後のプロモーションの打合せと全体会では、新たな課題や確認点が次々生まれ、かなり濃い内容だった。胃をキリキリさせながらも、上機嫌で取り組みたい。

今日の全行程が終わり、石原さん平木くんと会社の近くのラーメン屋に行く。有線から平井堅の「ノンフィクション」が流れる。半熟玉子を持つ手が止まる。思わず泣きそうになる。話をそらしてこらえる。知らないアイドルの曲に切り替わる。お腹いっぱいになる。あ、俺千円出すよ。あれ足りない、ごめん。

明日はハコネだ。雪が積もってるかもしれないが、事故らないように気をつけます。

明日もがんばりましょう。

最新の投稿

日本出版販売株式会社

〒101-8710

東京都千代田区神田駿河台4丁目3番地

お問い合わせ