
「BPM Reading 心拍数で本を読む」-図書館のためのブックフェア2020 特集選書企画
- 株式会社 図書館流通センター
- 2020年9月2日
プロジェクトについて一言
株式会社図書館流通センター様が主催する「図書館のためのブックフェア2020」の特集選書企画として、「BPM Reading 心拍数で本を読む」の企画・プロデュースを担当しました。
本の並べ方は、書店では文芸・ビジネス書などジャンルごと、図書館ではNDC十分類で配架するのが基本。
特集コーナーで新たな本との出会いを提供する場面も多くみられますが、さらに本との出会いを別の視点から考えたのが「BPM Reading 心拍数で本を読む」です。
BPM(ビート・パー・ミニッツ)とは、1分間に何拍あるかを示す言葉です。
音楽用語として、DJが曲をつなぐときなどにも使われますが、医学用語としては、「1分間の心拍数」のこと。
「1分間の心拍数」としてのBPMを読書とつなげてみるのはどうでしょう。
本を「ジャンル」や「著者」ではなく、本を読んでいるときや読み終わった後の「読み手の心拍数」で捉える。
これを「BPM Reading」と呼んでみる。
BPM Readingは、読み手の気分やその日のトーンで本を選べるので、新しい本との出会い方を提案します。
今回のブックフェアに合わせて、「落ち着く」「興奮する」など5つのBPMジャンルに分けて選書しました。
また、読み手の主観でBPMが異なることも考え、それぞれの図書館で参加型のコーナーになるよう提案しています。
この企画は、ブックフェアを通じ、全国様々な図書館で導入いただく予定となっております。
読んでいる本が自分にとってどんなBPMなのか、読書の新たな楽しみ方を提案できればうれしいです。
※写真提供:練馬区立大泉図書館